マレーシアあるある!留学経験者が語るマレーシアでのあるある集

マレーシア あるある

マレーシアってどんな国?日本との違いって何かある?マレーシアに行く前に、気を付けることがあれば知っておきたい!といった疑問や不安がある方にとって有益な情報をお伝えします。マレーシアで留学し現地の民間企業でインターンとして働いたことのある僕が、マレーシアならではのあるあるをお伝えします。

マレーシアあるある~文化編~

民族が多い

マレーシアは世界有数の多民族国家であり、マレー系(約7割)、中華系(約2割)、インド系(約1割)、プラスその他の民族で構成されています。

ヒジャブと呼ばれる布を覆うマレー系の方たち

マレー系の多くはイスラム教徒である為、女性は髪の毛を隠す為にヒジャブと呼ばれる布を身にまとっています。

一方で中華系の方は、見た目も中国人の方と大きく変わらず、日本人にとって馴染みのある容姿をしています。その為、一言で『マレーシア人』と一括りにすることはできません。

イスラム教

マレーシアの国教はイスラム教です。女性は男性に対し髪の毛を見せることが禁じられていたり、毎年『ラマダン』と呼ばれる断食を行う月もあります。もちろん、イスラム教徒の方の慣習ですので、中華系の方やインド系の方は行いません。

ラマダン期間イスラム教徒の方は、日中は飲食を禁じられていますが、太陽が沈んでいる間は飲食を許されます。日没後最初の食事をアラビア語で『イフタール』と呼びます。

日没前になると人々が続々と広場の前に集まり、布のカーペットの上で日没を待ちます。

その後、お弁当や飲み物が無料で配布され、日没にスピーカーで祈りの声が響き渡ると食事開始です。イスラム教徒では無い日本人の僕にも、笑顔で食事を配ってくれました。

広場の前のイフタールの会場

味は、、、僕は苦手です。

日本で暮らしていると、イスラム教の慣習に触れたり、そもそもイスラム国家を訪問する機会は少ないと思います。イスラム圏であるマレーシアでは、モスクでの礼拝や断食に挑戦してみるなど、多様な異文化を体験することができます。

「イスラム教はルールやしきたりが多くて大変そう」と感じるかもしれませんが、安心してください。前述の通り、マレーシアは多民族国家である為、お互いの宗教や価値観を受け入れて絶妙なバランスで共存しています。最低限の配慮をしていれば、問題になることは無いので安心してください。

バイリンガルが当たり前

これは僕のマレーシア滞在の中で一番驚いたことですが、マレーシア人は会話の中で複数の言語を操ります。例えば、中華系マレーシア人の方の多くが、英語、中国語、マレー語を話すことができます。

僕の友人の例でいうと、家の中では広東語を話し、小学校は中国語(北京語)学校で学び、中学校からはインターナショナルスクールで英語で学び、国語の授業としてマレー語を学ぶといったケースが珍しくありません。

その為、人によって得意な言語が異なるのです。その為、会話の中で様々な言語が飛び交います。さっきまで英語で話しているかと思いきや、いつのまにか中国語を混ぜて話すなどといったケースがざらにあります。英語と中国語を話す中華系マレーシア人の方は、世界中のほとんどの方と言葉が通じるといっても過言では無いかもしれません。

他にもマングリッシュと呼ばれるマレーシア独自の発音も有名です。

字の通り『マレーシア+イングリッシュ』の造語ですが、様々な言語が混ざりあいながら生まれたマレーシア人独特の英語といえます。

一番有名なものが文章の最後に『lah』をつけることです。『OK, lah』や『Really ah?』などとてもユニークで愛らしいマングリッシュ。是非覚えていくとよいかもしれません。

マングリッシュに関するテキスト

英語を学びたい人にとってはイマイチかも!と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。海外留学事業を行うEFの世界英語ランキングでは、マレーシアはアジア圏で1位にランクインしています。又、世界人口の18億人(約25%)が英語を話す今日、アメリカ人やイギリス人などのネイティブスピーカーは約4億人です。要するに、英語を母語としない英語話者の方が大多数である今日のグローバル社会の中では、訛りのある英語は当たり前です。その為、実践的でリアルな世界で使える英語を身につけたい人にとっては、最高の環境かもしれません。

マレーシアあるある~食事編~

うますぎるマレーシア料理

マレーシア料理。はっきり言いますが、やばいです!うますぎます!マレーシア料理ってどんなものかあまりイメージがわかないと思いますが、めちゃめちゃ美味しいです。僕自身マレーシアに滞在していた1年間、日本食が恋しくなったことは一度もありませんでした。多くの民族が暮らしている為、食文化もユニークです。中華系の方が暮らしているので、中華レストランはたくさんありますが、中国本土の中華料理とは異なる部分があります。例えばニョニャ料理に代表される通り、中国と東南アジアを融合した特有の食文化があり、マレーシア料理はとても多様です。僕の好きなマレーシア料理を一つずつ挙げたらキリがなくなっていまいますが、本当にマジで美味しいので、ぜひたくさん食べてみてください!

多国籍国家ならではのバラエティ豊かな料理は絶品

24時間オープンのMamak(ママック)

マレーシアで住むうえで絶対にお世話になるもの、それはMamakです。

マレーシア中の至るところにある食堂です。Mamakというのはインド系ムスリムという意味で、インド系移民とマレー人との子どもとその子孫たちがMamakになります。

どこのMamakもメニューは大きくは変わりません。

最も有名なのが、Roti Canai(ロティチャナイ)です。ロティチャナイとは丸く平らなパン生地でできており、それを付け合わせのダールやカレー、サンバルなどにつけて食べるものです。インドカレー屋さんでナンを食べる感覚に近いです(Mamakにはナンもあります)。

本場のMamakでインド人のように右手で食事をしていると、あなたはすっかりマレーシア人に思われるかもしれませんね。

Mamakで定番のナン

マレーシア人はチキンが大好き

マレーシアで暮らすなら覚えておかないといけない単語といえば”Ayam(チキン)”です、

特にAyam goreng (フライドチキン)はいろんなお店で打っています。

インドネシアで有名なナシゴレンのゴレンと同じ意味で、Gorengには揚げるなどの意味があります。

マレーシアのマクドナルドの代表メニューがこのAyam gorengになります。メニューのど真ん中はアヤムゴレンが占領していて、マレーシア人にとってマクドナルドはフライドチキンのお店なのです!(もちろん日本のようなハンバーガーも売ってます)

ケンタッキーもあるので、なんだかチキンを食べられるお店が多いのです。

その理由として、マレーシアの宗教による影響があります。イスラム教徒は豚肉を食べません。又、インド系のヒンドゥー教信者は牛肉を食べません。つまり、マレーシアに住むどの民族も食べられる肉が鶏肉となるのです。又、同じような理由でラム肉(羊肉)もたくさん出回っており、ラム肉のハンバーガーも屋台などで食べることができます。

マクドナルドでAyam Goreng(フライドチキン)を食べる友人

ファミマのソフトクリームがうまい

日本を代表するコンビニエンスストア『ファミリーマート』がマレーシアにもあるんです。もちろん日本ほど至るところにあるわけではありませんが、商品のラインナップや店内のレイアウトも本場日本のファミリーマートにかなり似ています。そして、なんと、日本のファミマでは買えないあるものが美味しいんです。それがソフトクリーム。基本的にはバニラと宇治抹茶味がありますが、こんなに美味しいソフトクリームが、なんと”150円”ほどで買えちゃいます。南国マレーシアでこんなに安い日本のソフトクリームが食べられるなんて、最高ですよね。

暑いマレーシアで食べると最高 ファミマのソフトクリーム

マレーシアあるある~日常生活編~

トイレットペーパーは必需品

マレーシアの公共トイレには、トイレットペーパーはありません。これもイスラム式の文化ですが、イスラム式の場合はトイレの横にある水栓ホースで洗浄します。

イスラム教で左手は不浄の手と言われており、左手で洗うことになります。

そのため、人にものを渡すときや握手するとき、食事の際は右手を使うこととなっています。

一部の空港やショッピングモールにはトイレットペーパーが備え付けてあったりしますが、多くのレストランや屋台のトイレには備え付けられておりません。

緊急時にも困らないよう、ポケットティッシュやトイレットペーパーをバッグの中に入れておくことをおすすめします。使用済みのペーパーはトイレに流して問題ありません。

ちなみに僕は、手ぶらで出かけたいタイプですので、マレーシア流水栓ホースを使っていました。慣れると案外余裕です。(笑)あと、トイレの床はいつも水浸しですので、注意してください。

マレーシアの公共トイレ

お正月が多い

日本のお正月のようなイベントが、マレーシアでは年に4回もあります。一つ目が、日本同様1月1日です。12月31日の夜にはカウントダウンが始まり、ペトロナスツインタワーのあるKLCC広場では花火が打ち上げられます。

その次が中華系の方々がお祝いする、旧正月です。基本的には1月あるいは2月頃となり、街の至るところで中国らしい赤い装飾なされます。爆竹が鳴らされ、獅子舞が踊る行事もあったりします。他にも日本でいうお年玉にあたる紅包をいただいたり、縁起物としてみかんを贈るなどの文化があります。

春節を祝う獅子舞

次が、マレー系のイスラム教徒のためのハリラヤです。時期としては4月頃ですが、イスラム教徒が多くを占めるマレーシアにとって、とても大きなイベントとなります。ラマダンの終わりを祝うための休暇となり、企業や公的な機関は休日となります。

最後が、インド系の方がお祝いするディパバリで、だいたい11月頃となります。別名で「光の祭典」と言われており、悪(闇)に対する善(光)の勝利を祝うお祭りとして知られています。

以上のようにお正月がたくさんあるマレーシア。会社員の休みはといえば、旧正月期間は中華系の方がお休みで、他の民族の方は働くなど柔軟に対応しています。日本以外のお正月を体験できることも、マレーシアで長期滞在することの魅力です。

クリスマスが夏

マレーシアは年中真夏の国です。そのため冬はなく、雪が降ることもありません。日本やアメリカなど北半球の国ではクリスマスは寒い冬の風物詩ですが、赤道近くのマレーシアではクリスマスも夏の気候です。半袖半ズボンで迎えるクリスマスを経験してみてはいかがでしょうか。

KLCC広場のクリスマスツリー

マレーシアあるある~まとめ~

以上がマレーシアあるあるです。マレーシアは本当に多くの文化が混ざりあり、様々な価値観をもった人々が生活しています。そのためマレーシアならではのたくさんのイベントや、ユニークな特徴があります。マレーシアを訪れて、日本との様々な違いを体感してみてください。

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