マレーシアってやばい?治安は大丈夫?最新のコロナの状況は?そもそもマレーシアってどんな国?
本記事は、このような疑問や不安を抱えている方に有益な情報を提供します。
マレーシアで大学生活を過ごし、現地の民間企業でインターンとして働いた経験のある僕が、マレーシアのリアルをお伝えします。
マレーシアはやばい?マレーシアの治安について
マレーシアの治安ってやばい?コロナは大丈夫?
マレーシアの治安や最新のコロナの状況が気になる方もいるのではないでしょうか。外務省やマレーシア政府の公式データ、僕自身のマレーシアでの滞在経験から、マレーシアの細心の治安やコロナ情勢についてお伝えします。
世界の安全な国ランキング18位のマレーシア
オーストラリア・シドニーに本社を置く経済平和研究所が発表する、World Peace Index(世界平和度指数)の『安全な国ランキング2023』において、マレーシアは18位にランクインしています。10位である日本と比べて順位は劣るものの、世界的に見ても安全な国と理解してよいと思います。
近年マレーシアの犯罪件数は減少傾向にあり、最新のマレーシア警察のデータによると2022年の犯罪件数は5万819件であり、前年から4.1%減少しています。比較的安全な国ではありますが、スリやひったくり等の軽犯罪が多く、特に強盗の発生件数は日本の約25倍と言われています。十分に注意する必要があります。
外務省データ
外務省の海外安全ホームページでは、マレーシアのほとんどの地域に対しては危険情報は発令されていません。一部サバ州東海岸に危険情報が発令されていますが、クアラルンプールを初めとする日本人が渡航するような地域については、安全上問題無しと判断してよいと思います。
客観的なデータからも、マレーシアの治安は良く、安全な国と言えるでしょう。しかし、マレーシアは国教をイスラム教とするイスラム国家であり、ムスリムを標的とするテロが発生した歴史もあります。又、殺人などの重犯罪は多くないものの、スリや置き引きといった軽犯罪は多い傾向にあります。マレーシアでは外国人となる日本人が狙われるケースもありますので、十分な安全対策を行ったうえで渡航するようにしましょう。
新型コロナ感染状況
外務省の海外安全ホームページによれば、2023年1月現在、マレーシアの感染症危険情報は『レベル1:十分注意してください。』となっています。
又、在マレーシア日本国大使館によれば、最近字重症化した日本人は居ないものの十分注意する喚起されています。ビジネスや観光での渡航は問題ありませんが、できる限りの感染防止策を徹底しましょう。
参考:在マレーシア日本国大使館
新型コロナに対する防疫措置
2022年8月から、ワクチン接種の有無に関わらず誰でも入国できるようになり、出発時、あるいは到着時の検査証明も不要となっています。
ただし、MySejahetraアプリのダウンロードをしておいた方がよいです。チェックインは義務ではなくなりますが、店舗側は入店時に「ハイリスク」及び「自宅隔離指示(HSO)」でないことを確認する必要があるため、店舗側から入店時にアプリ上のステータス開示を求められた際は対応する必要があります。
参考:MySejahteraアプリ マレーシア政府観光局:MySejahtera登録方法)
夜間の外歩きは心配ない?
海外であればどの国も同じですが、財布などの貴重品はポケットに入れておかないことや、リュックは身体の前で背負うなどの基本的な被害防止策は徹底するようにしましょう。僕自身夜の街を散策したことはありますが、危険な思いをしたことは一度もありません。
しかし、マレーシアではスリや置き引きなどの軽犯罪は多発しています。観光客だけではなく現地のマレーシア人ですら被害に遭うことがある為、地元の人々も極力夜間の一人歩きは避けるようにしています。まさに『郷に入っては郷に従え』の言葉通り、行く先の人々の習慣に合わせた行動を取るようにしましょう。
マレーシアでよくあるやばい被害事例
ここでは、マレーシアへの日本人旅行客のよくある被害事例をご紹介します。マレーシアは比較的安全な国ではあるものの、一部日本人観光客が被害を受けるケースも見受けられます。過去の日本人観光客の被害事例から、気を付けるべき具体的なポイントをおさえるようにしましょう。
①置き引き
空港、ホテル、レストラン、バーなど至るところで発生します。カフェなどでくつろいでいる時に、いつのまないかバッグやスマホが無くなっていたという事例があります。又、おしゃべり中知らない人から声をかけられ、その人との会話に集中している間に所持品を盗まれるケースがあります。
②ひったくり
クアラルンプールを中心に、オートバイに乗った人物にひったくりの被害に遭うケースが発生しています。二人乗りの後ろの人物にひったくられるケースが多いです。いつ狙われているか分からないため対策が難しいかもしれませんが、常に周囲に目を配り、なるべくバッグを提げて歩行しないなどといった注意が必要です。バッグを持っている場合は、道路と反対側で所持するなども有効です。十分に注意しましょう。
③スリ
スーパーやショッピングモール、クラブやバーなど人の集まる場所で、所持品がいつの間にか抜き取られるスリが発生しています。特に集団スリのパターンとして、混雑した電車やバス車内で犯人がわざとコインを落とし、他の仲間が拾うフリをしながら貴重品を盗むなどもあります。
④強盗
路地裏などを歩いている歳、凶器とともに脅され、カメラや財布などを奪われる、典型的な強盗の例です。人気のない道路や、夜間の一人歩きはなるべく避けましょう。
マレーシアで僕が遭遇した実際のやばい被害
僕自身がマレーシアに滞在していた際に経験した被害についてご紹介します。第三者から聞いた話ではなく、僕自身が本当に経験した被害事例です。少しでも油断をすると簡単に被害に巻き込まれてしまいます。これからマレーシア渡航を考えている方に対して、有益な情報となればうれしいです。
①車上荒らし
現地マレーシア人の友人4人とストリートで食べ歩きをするために、近くの駐車場に車を泊めていました。食事後車に戻ると、写真の通り窓ガラスが割られており、車に置いてあったヘッドホン、PC、リュックサックなどが盗まれていました。幸運なことにほとんど中身の入っていなかった僕のリュックサックだけが取り残され、友人の所持品はきれいさっぱり無くなっていました。
荷物を置いて車から離れることは絶対にいけません。現地の友人がするぐらいだから大丈夫だろうと考えていると、このような被害に遭うことがあります。
②スリ
これは僕の日本人の友人が経験したエピソードです。彼が、マレーシアの東に位置する綺麗な自然で有名なコタキナバルに旅行に行った際、空港から外に出た際にショルダーバッグの紐が切られていることに気づきました。幸いスマホは手に持っていたため助かりましたが、財布が盗まれてしまいました。
③クレジットカードの不正利用
僕は3回クレジットカードの不正利用の被害に遭いました。
クレジットカードを利用した際に、カード利用がメールで通知される設定にしていたのですが、まったく心当たりの無い利用でメールが来ました。
すぐに日本のクレジットカード会社に連絡し、クレジットカードを止めてもらうようお願いをしました。その後クレジットカード会社の調べで、日本のフリマアプリで、しかも日本人によって悪用されていたことが判りました。僕は同様の被害を3回ほど経験しています。他の日本人の友人は1度もカードの被害に遭っていませんが、クレジットカードの使用は極力避け、現金で支払うことをお勧めします。又、なぜかは分かりませんが、現地の金融機関のクレジットカード使用の際は、不正利用の被害は一度もありませんでした。
万が一被害に遭った際は、速やかにクレジットカード会社に連絡をしましょう。さすが日本の会社様、速やかに対応していただけましたし、全額返金もしていただけたので良かったです。クレジットカードの利用履歴はこまめに確認し、緊急時の連絡先も控えておくと安心です。
この3つが僕の身の回りで起きた被害の例です。軽度の犯罪ではあるものの、スマホや財布が盗まれたりしたら、相当な精神的ダメージがあると思いますし、せっかくの旅行も台無しになりかねません。
しかし、それぞれの被害に対して防止策はあります。念には念を入れて、自分の身を守るようにしましょう。
マレーシアでやばい被害に巻き込まれないようすべき安全対策
実際のマレーシアでの被害事例を見てきました。そうした被害に遭わないために何をすべきか。このページでは被害に遭わないための予防策をご紹介します。
①インターネットを確保しよう
海外に行く際に必ず必要なものと言えば、インターネット環境です。緊急事態に遭遇した時、『インターネットが無い!』何てことになったら大変です。主な手段としては、
・ポケットWifiをレンタルする
・現地でSimカードを購入する
などが挙げられますが、長期滞在するのであれば、現地でSimカードを購入することをおすすめします。現地での購入は多少難易度は上がりますが、店員さんが親切に対応してくれますので安心です。僕はDigiという会社のSimカードを使っていましたが、\1,000円/月ほどでサクサクインターネットが使えました。
②派手な服装は控える
派手な服装で目立ってしまうと外国人であることがわかりやすく、犯罪のターゲットになる可能性が高まります。マレーシアには中華系マレーシア人も居ますので、パッと見では日本人と気づきにくい環境となっています。また、マレーシアはイスラム圏の国であるため、過度の露出は避けた方がよいです。なるべく地味な恰好で、露出を控えた身だしなみに気を付けましょう。
③タクシーを使う
一人での行動、特に夜間の外出は危険がともないます。マレーシアは車社会なのですが、車の運転も少し荒いドライバーが多いです。
又、野良犬も群れをなして生息しているエリアもあります。自分の身を守る為、極力夜間に出歩くことを避けましょう。
とはいっても、夜ご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりすることもあるかと思います。そんな時はタクシーを使いましょう。中でもおすすめはGrab Taxiです。スマホでダウンロードする配車アプリですが、とても便利です。連携したクレジットカードで支払いが可能で現金を出す必要がありません。料金も距離や時間帯で明確に決められており、ぼったくりに遭う心配がありません。ドライバーは乗客に評価される仕組みとなっているので、評判の悪いドライバーはいなくなっていきます。日本と比べて料金も安いですので、積極的に使っていくとよいでしょう。
④人気が無いところは行かないようにする
基本的なことですが、人気のないところ、特に路地裏や郊外などは犯罪の発生しやすい場所です。マレーシアは一年中暑さの厳しい南国ですので、太陽が沈み涼しくなる時間に外出することが多くなります。なるべく人通りの多いエリアを歩くなどして、注意をしましょう。又、ホテルのフロントや、信頼できる現地の方に周辺情報を聞くなども有効です。
マレーシアはやばい!?まとめ
以上がマレーシアの治安です。日本と比べれば多少気をつけるべきポイントは多いものの、比較的安心して過ごせる国であることがわかったかと思います。とはいえ、油断は禁物です。犯罪に巻き込まれることが無いよう細心の注意を払った上で、綿密な渡航計画を立てて訪問するようにしましょう。